KAME


未知なる冒険へ誘う


「KAME」は、愛らしいカメをモチーフにした、まったく新しい屋内遊具です。発泡ウレタンをエラストマーでコーティングすることで、これまでにない柔らかな感触と、耐久性を両立しました。その独特な素材感は、子どもたちに安心感を与え、自由な発想を育みます。デフォルメされたデザインは、子どもたちの想像力を掻き立て、あそびを通して愛着形成や非認知能力の向上を促します。「KAME」と過ごす時間は、まるで冒険のよう。背中に乗ったり、寄り添ったり、思い思いのあそび方を見つけられます。安全性と創造性を兼ね備えた「KAME」は、子どもたちの成長を優しく見守る、特別な存在となります。


Images

Production story

BACKGROUND

シンプルだけど奥深い、思わずあそんじゃう遊具シリーズ「YUUGU」。デザイナー 深澤直人氏とPLAY DESIGN LABは、これまでに多数の遊具を共同開発してきました。遊具は単なる道具ではなく、オブジェクトとしての美しさを備えながら、子どもたちが自然と遊びに引き込まれる環境を提供するものと捉えています。そして、「あそんじゃう」領域は、屋外だけでなく、屋内のあそびへと広がっています。「KAME」は、新しい素材の活用にチャレンジし、乳幼児期の子どもたちでも安全にあそべる屋内遊具です。

INSIGHT

『子どもは遊具があるから遊ぶのではなく、例えば歩道の細い縁石をよろよろと渡ってみたり、ガードレールにぶら下がってみたりと、ただまっすぐに歩くというよりは遊びを探しながら移動しているのです。アメリカの知覚心理学者、ジェームズ・ギブソンはこの無意識にやってしまっていることを「アフォーダンス」と名付けました。「アフォーダンス」は環境が人に提供する価値のこととも言えます。子どもは無意識にあらゆる場と状況で遊びという価値を探し続けているのです。「YUUGU」はそこにぽつんと置かれている彫刻のような存在ですが、そこには無数のアフォーダンスが含まれています。子どもたちは決められた通りには遊びません。遊具は遊びのルールを作るのではなく、むしろそこをはみ出しながら、大人が思いもしない動きや、楽しみ方を見つけ出すように仕組まれています。ルールや秩序はその中から自然に発生してくるのです。大人が遊びの定義を与えてしまうのではなく子どもたちが自ら創造していく場を提供することが「YUUGU」の役割なのです。』

深澤 直人氏(JAKUETS BRAND BOOK より)

 

KAME
サイズ:W1,200×D960×H480mm
素材:本体/発泡ウレタン、表面/エラストマー
カラー:水色

 

2019  GOOD DESIGN AWARD