つながりを生み出す「共遊空間」/ニュウマン高輪 こもれびら

January 30th, 2026
ニュウマン高輪
「こもれびら」プロジェクトメンバー
PLAY DESIGN LAB
プレイデザインラボ 事務局
2025年9月12日にオープンしたニュウマン高輪のSouth 5階「こもれびら」に、「あそび×アート」を体感できる屋内PARKが誕生した。3つのエリアからなるあそび場は、遊具とアートが融合した空間となっており、あそび盛りの子どもたちはもちろん、大人もゆったりと過ごせる場となっている。商業施設の共用部にて新たな価値を提供するために生まれた「こもれびら」のあそび空間は、どのような想いで開発されたのだろうか。プロジェクトメンバーである株式会社ルミネの和田氏、中村氏、齊藤氏と、株式会社ジャクエツの上野、浅田、丸山が集い語り合った。

 

大人も子どもも過ごせるあそび空間を目指して



「こもれびら」あそび空間 プロジェクトメンバー。左から浅田、丸山、和田氏、上野、中村氏、齊藤氏



丸山:今回、「こもれびら」のあそび空間のデザインをジャクエツにご依頼いただいた背景をお聞かせください。

和田:私の娘が通っている幼稚園が園庭改修をする計画があり、その打ち合わせでジャクエツさんが来園されていたのをたまたま見かけたのがきっかけでした。ちょうどSouth 5階をプランニングしていたタイミングで、大人も子どもも楽しめる空間をテーマに検討していたため、ジャクエツさんにあそび空間の相談ができないかと思い、お問い合わせしました。

丸山:お問い合わせいただいた後、一度お会いさせていただき、早々に福井本社工場と弊社の創業のルーツであるさみどり幼稚園を見学いただきましたね。

齊藤:工場で製作した遊具をすぐに幼稚園でテストする体制に驚きましたし、地域を巻き込みながらあそびをつくっている熱心さに感銘を受けました。第二さみどり幼稚園の園庭にあるPATIOは特に印象的で、シンボルツリーと混ざり合った総合遊具がとても面白かったです。

中村:園庭はすばらしかったですよね。まさしくあそびの場で、大人でもめいっぱいあそびを体感できました。また、福井本社工場のアーカイブ展示も素晴らしかったです。


2年前にこもれびらプロジェクトメンバーでジャクエツ福井本社工場・さみどり幼稚園へお越しいただいた


 
丸山:福井に訪問いただき、より弊社の考えや想いを感じていただけたのではないかと思います。その後「こもれびら」のあそび空間実現に向けて、何度も打ち合わせを重ねましたが、なかなか形にならず苦労しましたね。当時の心境をお聞かせいただけますでしょうか。

和田:商業施設のワンフロアという非常に広い空間で、どのように遊具を設置してあそび場を成立させるのかに頭を悩ませました。特に、安全面と自由度のバランスには苦慮しましたね。安全・安心は大前提ですが、せっかく子どもたちにあそんでもらうならできる限り規制はしたくなかったので、どうすべきか議論を尽くしました。

中村:弊社としても、商業施設の共用部に新たな価値を付ける試みは初めてで、どのように表現すればよいか何度も検討しましたね。また、「あそび×アート」を実現するため、フロアのプロデュースを担当いただいた株式会社ひらくの武田さんなど、関係者の皆様と密にコミュニケーションを取り目線を合わせていきました。

齊藤:子どものためだけの遊具ではなく、大人も子どもも共に過ごせる空間にしたいと思い開発を進めていたのですが、イメージする空間に仕上げるために、私たちの想いをどう伝えるべきか、頭を悩ませましたね。


開業までの想いを振り返る。左から株式会社ルミネの和田氏、中村氏、齊藤氏



 

一人ひとりの感性で楽しむ様子に感動


丸山:乗り越えなければならない壁がたくさんありましたが、プロジェクトメンバー全員が一丸となって最後まで真剣に取り組めたからこそ、わたしたちが当初から思い描いていたあそび空間が完成しましたね。こもれびらの屋内PARKは、誰でも五感で楽しめる「フレルト」、モノを観察して疑問が生まれる場となる「ヨクミル」、自然と誰かとつながる会話の場である「キーテコ」の3つのエリアで構成されています。完成した時の感想や、実際にお客様が遊んでいる様子の印象についてお聞かせください。

齊藤:想像以上にたくさんの方々に遊んでいただけています。あそびを制限したくないという思いがあったのですが、遊具で遊ぶ子もいれば、のんびり過ごしている子もいますし、遊具の周りを走っている子もいて……。それぞれの感性で楽しんでくれている姿を見て、このような空間づくりができたことに喜びを噛み締めました。このプロジェクトは弊社としても大きなチャレンジでしたし、商業施設としても新たな可能性を示せたと思います。

上野:時間帯によって、「こもれびら」で過ごす人の層が変わるのも面白い発見でしたね。大人しかいない時間帯もあれば、夕方頃からはベビーカーだらけになったりと、まるで一つの公園のような空間になりました。親子連れと別の大人が、一緒に遊ぶわけではなく一つの空間にいる様子も印象的で、誰もが五感で楽しめる場を体現できたなと思いました。

和田:子どもが遊んでくれるのはもちろんのこと、大人もゆっくり過ごしていただく空間になったのは良かったと感じています。「あそび」となると子ども目線だけを考えてしまう傾向にありますが、「こもれびら」では大人も子どももそれぞれが楽しめる空間であることが大事で、その概念にチャレンジできたかと思います。

中村:「キーテコ」は特に大人率が高い場になっていますよね。元気に遊ぶ子どもたちの横で、大人がリラックスして過ごしている様子はほほえましいです。

浅田:「フレルト」は裸足で過ごす場なのですが、靴を脱ぐというハードルを越えるだけで関わり方の幅が広がると感じました。子どもが遊んでいる様子を見て別の子どもが仲間に入り、親同士のコミュニケーションも生まれ、自然と輪ができていくというのは、想像以上に素敵な画でした。

 


誰でも五感で楽しめる「フレルト」


モノを観察して疑問が生まれる場となる「ヨクミル」


自然と誰かとつながる会話の場である「キーテコ」


 

地域に根付き、さらなる価値を届けたい



ニュウマン高輪 開業前のまちびらきイベント 「NEWoMan TAKANAWA LINK MARKET」



丸山:それでは最後に、今後の展望をお聞かせください。

齊藤:高輪エリアは子育てに対するモチベーションが高い方が非常に多いエリアとされていますが、ニュウマン高輪がオープンして以降、改めてそうだと感じました。そのような方々に向けて、私たちは、子どもの感性が自然と養われる空間を提供していきたいと考えています。「こもれびら」のプロジェクトを通じて、ジャクエツさんと協力すればその目標は叶えられると確信しました。

和田:ニュウマン高輪の近隣住民の方々、そして遠方から足を運んでくださる方々に対して、新しい価値を届けることが私たちのミッションだと思います。「こもれびら」では、ジャクエツさんとともに今までの商業施設にはないチャレンジができたと感じています。今後もお客様に楽しんでいただけるよう、新たな取り組みを徹底追及していきたいです。そして、「ニュウマン高輪に行けば何かがある」とお客様に感じていただき、おでかけのファーストチョイスになりたいと思います。

中村:弊社として、これまで親子をターゲットとした施策は取り組めていなかったため、ニュウマン高輪で実現できたことが大きな第一歩となったと感じています。そして、お客様に対しても新しい場を提供できたのではないかと思います。現在はオープンしたばかりで、「新しくできたから行ってみよう」と足を運んでくださるお客様が多いですが、これからは地域に根付き、ニュウマン高輪が街の一部になれるよう発展させていきたいです。ジャクエツさんとの取り組みは大きな可能性があると感じていますので、引き続きよろしくお願いいたします。

上野:ありがとうございます。高輪に東京本社がある弊社としても、この街で新たな取り組みができたことに特別な想いを抱いており、感謝の気持ちでいっぱいです。ニュウマン高輪が地域の拠点となり、人々のつながりを生み出すことに貢献できたのが嬉しいです。これからもあそびを通して、街で生きる時間を豊かにするお手伝いが出来たら幸いです。
 

 

 

ニュウマン高輪 「こもれびら」

〒108-0074 東京都港区高輪2丁目21番1号 ニュウマン高輪 South 5F
アクセス:JR「高輪ゲートウェイ駅」改札より徒歩1分
都営浅草線・京急本線「泉岳寺駅」A2出口より徒歩3分

ニュウマン高輪 公式HP


 

 

 
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