映像とあそぶ
「OFURO」は映像と遊びを融合させた次世代のメディア遊具です。
近年メディア媒体が著しく発展し、大人の生活に映像分野が増えていくことで、子どもたちにとっても映像は関わりの深いものとなっています。
自由な動き、音や光を感じられる映像は子どもたちの創造性や感性の発達に大きく貢献する分野です。
今までは、子どもたちの運動能力に着目する遊具が多くありましたが、近年は非認知能力といった、運動以外の感覚を養うことも重要視されてきています。 「映像とあそび」、この2つを組み合わせていくことで、新たな展開へとつなげていきます。
創造性を養う日常と非日常のかけあわせ
OFUROはその名の通り、家庭生活の中にあるお風呂の形を反映しています。それはお風呂が子どもたちの身近にあるものであり、親しみやすい存在だからです。 また、底が深いお風呂の形は中を見るためにのぞき込む姿勢を取ります。のぞきこむ動作は知的好奇心から生まれる行為です。見えない部分に興味を持ち、中に何があるか、思考を働かせながらのぞき込むことで子どもたちのイマジネーションは大きく高められます。
浴槽をのぞき込んだ先には底面に広がる表情豊かな色とりどり映像が溢れています。小さな子どもたちにとって、そこは不可思議な空間以外の何物でもありません。
重力を感じるような図形の映像、擬音を動きや音から感じられる映像。底面に広がる浮遊感や湯口から湧き出る音の反響。
このような日常的な「お風呂」と非日常な「映像の空間」のかけ合わせが不思議な面白さを演出し、子どもたちの新しい創造性を養っていきます。
1979年東京藝術大学デザイン科卒業、1981年同大学院修了。 株式会社電通を経て、1984年佐藤卓デザイン事務所(現TSDO)設立。 「ロッテ キシリトールガム」や「明治おいしい牛乳」などの商品デザインをはじめ、広くシンボルマークやグラフィックデザインを手掛ける。また、NHK Eテレ「にほんごであそぼ」アートディレクター、「デザインあ」の総合指導、21_21 DESIGN SIGHTディレクターおよび館長を務めるなど多岐にわたって活動。著書に、『クジラは潮を吹いていた。』(DNPアートコミュニケーションズ)、『塑する思考』(新潮社)など。
Images
Production story
OFURO
サイズ:2194×2230×H680mm
材質:FRP/木/ガラス