あそび方にあわせて、組み合わせ自由自在

低年齢児を主な対象とし、子どもの運動発達に合わせて難易度を変えた、様々な種類の運動あそびができる柔らかい運動教具です。 運動あそびのアイデアを考えることや、教具の出し入れ、コロナ対策の消毒など、保育者の身体的・心理的な負担を軽減し、運動あそびの機会が増やせるよう、園でのモニターを繰り返しヒアリングを重ねて検証しました。


MAEHASHI Akira
Professor of Faculty of Human Sciences, Waseda University

日本幼児体育学会会長。米国ミズーリー大学大学院で修士(教育学)、岡山大学医学部で博士(医学)を取得。倉敷市立短期大学教授、米国ミズーリー大学客員研究員、米国バーモント大学客員教授を経て、現職。1998年に日本保育学会研究奨励賞、2002年に日本幼少児健康教育学会功労賞、2008年に日本保育園保健学会保育保健賞を受賞。乳幼児期からの睡眠時間や朝食・排便、体温、運動量などを、体系的に調査・測定・分析することにより、子どもたちの抱える心身の問題とその原因を明確にしていく研究を行っている。

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Production story

BACKGROUND
幼稚園や保育園でのヒアリングで、子どもの運動あそび減少による運動能力の低下が課題の中、コロナ禍でさらに運動あそびの機会が減少していることがわかりました。また「外遊びはもちろん室内での運動あそびもしたい」との思いはありますが「子どもたちの運動発達に合わせた、室内での運動あそびアイデアを考えるのは難しい」「運動教具で遊ぶときに、収納場所からの出し入れが手間」「コロナ対策で消毒する機会が増え、保育者の負担が大きくなっている」など課題がありました。

SOLUTION
運動あそびの機会を増やすため、園での手作り教具をヒントに、あそびが拡がり、取り扱いやすい仕様を追求しました。モニターを繰り返し、保育者のあそびの設定や、子どもがどのように遊ぶかを観察し、子どもの運動発達に合わせて、難易度を変えられる形状を目指しました。また、教具の収納や、消毒作業の負担などについて「出し入れが簡単にできること」「消毒が素早く容易にできること」など、園で見聞きしたことを反映しながら仕様を検討しました。

HOW IT WORKS
保育者や子どもから出てきたあそびのアイデアを年齢ごとにまとめて紹介するパンフレットを作成しました。写真や動画を見ると使い方がイメージしやすく、保育士が工夫して様々な場面で運動あそびをして、子どもの運動能力向上に取り組むことができるようになりました。

 

 

組み替えステップ ロッカク
サイズ:六角形/260×300×H30・H60・H90mm 平均台/600×100・150×H30mm
素材:EVA

組み替えステップ ロの字
サイズ:収納時/450×200×H450mm
素材:EVA

2022 KIDS DESIGN AWARD