くものいえ


大切なものは目には見えない


「くものいえ」は、アーティスト ロッカクアヤコ氏とPLAY DESIGN LABがコラボレーションした室内木製ハウス遊具です。ハウスの中に入ると、鮮やかな色彩と可愛らしいモチーフに溢れた空間に包まれ、子どもたちは日常生活の中で本物のアートに触れることができます。


AYAKO ROKKAKU
Artist

1982年生まれ。20歳のころから独学で絵を描きはじめる。2006年、村上隆主催のアートイベント GEISAI でスカウト賞受賞。バーゼルのアートフェア volta への出展をきっかけに活動を広げ、日本やヨーロッパ各地で展示やライブイベントを行っている。2011年オランダのクンストハル美術館、2012年スロバキアのダヌビアナ美術館、2020年千葉県立美術館でそれぞれ大規模な個展を開催。現在ポルトガル在住。

Images

Production story

BACKGROUND

「あそび」とは自分の知らないこと、経験したことがないことへ挑み、楽しむこと。「アート」とは一見分からないもの、簡単に言葉にならないものをつくりだすこと。「アート」は「あそび」であり、「あそび」もまた「アート」であるといえます。子どもたちが暮らしの中で自然と「アート」に触れられるように、アーティストとコラボレーションする PLAY&ARTプロジェクト。ローレンス・ウィナー氏に次ぐ遊具シリーズ第2弾、ロッカクアヤコ氏による「くものいえ」が誕生しました。

INSIGHT

1% for Art

いつの時代も
アートは私たちに「目には見えない大切なこと」を語りかけてくれました。
そして今や人生100年時代。
何が正解か分からない社会のなかで
自分で考え、答えを見つけ出す力が求められています。
しなやかな感性の根っこが育ち
未来を力強く生き抜いていけますように。
こどもたちに託した私たち一人ひとりの願いが
世界を大きく動かします。

SOLUTION

ロッカクアヤコ氏によって、生命力あふれる鮮やかな世界観が描かれました。自身の海外生活からインスピレーションされた色彩が多層的に広がり、そのエネルギーは立体空間のなかでさらに密度を増していきます。アメーバ状に広がる浮遊物や白樺の木目といった不可分な抽象と、命が吹き込まれたかのような存在感を放つ少女のモチーフをはじめとした具象。手のひらや指の痕跡を残したストロークによって感じ取れるアクティブな身体性と、秘密基地のようにパーソナルな空間が生み出す穏やかな精神性。相反する事象が鑑賞者の解釈にゆらぎを与え、新たなストーリーが展開されていきます。

HOW IT WORKS

やわらかな丸みを帯びた木製ハウスから見え隠れするビビッドな世界。ひとたび中に入ると、色彩のシャワーを浴びているような新鮮な感覚に出会います。くぐったり、覗いてみたり、寝転がったり。夢と現実を錯綜しながら、雲のように形を変える子どもたちのあそびは、その色彩が放つポジティブなエネルギーと共鳴し、誰にも邪魔をされないオリジナルの世界観が紡ぎ出されていきます。アートとあそびが融合し、子どもたちの生きる力を育む空間が実現しました。

 

くものいえ
サイズ:1953×1599×H1458mm
素材:白樺積層合板 / ウレタンクリア塗装