毎日がちょっぴり楽しくなる、やさしく寄り添うあそべるファニチャー


ころんとした丸みが特徴のゾウのオブジェです。またがったり、抱っこしたり、撫でたりすることで、安心感やよろこび、好奇心を生み出し、こどもの成長に必要な情緒や社会性を育みます。


Naoto Fukasawa
Product Designer

2003年NAOTO FUKASAWA DESIGN 設立。 卓越した造形美とシンプルに徹したデザインで、イタリア、フランス、ドイツ、スイス、北欧、アジアなど世界を代表するブランドのデザインや、国内の大手メーカーのデザインとコンサルティングを多数手がける。デザインの領域は、腕時計や携帯電話などの小型情報機器からコンピューターとその関連機器、家電、生活雑貨用品、家具、インテリアなど多岐にわたる。2010〜2014年グッドデザイン賞審査委員長。多摩美術大学教授。日本民藝館館長。

Images

Production story

BACKGROUND

シンプルだけど奥深い、思わずあそんじゃう遊具シリーズ「YUUGU」。デザイナー 深澤直人氏とPLAY DESIGN LABは、これまでに多数の遊具を共同開発してきました。遊具は単なる道具ではなく、オブジェクトとしての美しさを備えながら、子どもたちが自然と遊びに引き込まれる環境を提供するものと捉えています。そして、「あそんじゃう」領域は、遊具だけでなく、椅子や机のデザインなど暮らしを取り巻くものへと広がっています。「ZOU」は、子どもたちの毎日の生活を彩る、あそべるファーニチャーです。

INSIGHT

『子どもは遊具があるから遊ぶのではなく、例えば歩道の細い縁石をよろよろと渡ってみたり、ガードレールにぶら下がってみたりと、ただまっすぐに歩くというよりは遊びを探しながら移動しているのです。アメリカの知覚心理学者、ジェームズ・ギブソンはこの無意識にやってしまっていることを「アフォーダンス」と名付けました。「アフォーダンス」は環境が人に提供する価値のこととも言えます。子どもは無意識にあらゆる場と状況で遊びという価値を探し続けているのです。「YUUGU」はそこにぽつんと置かれている彫刻のような存在ですが、そこには無数のアフォーダンスが含まれています。子どもたちは決められた通りには遊びません。遊具は遊びのルールを作るのではなく、むしろそこをはみ出しながら、大人が思いもしない動きや、楽しみ方を見つけ出すように仕組まれています。ルールや秩序はその中から自然に発生してくるのです。大人が遊びの定義を与えてしまうのではなく子どもたちが自ら創造していく場を提供することが「YUUGU」の役割なのです。』

深澤 直人氏(JAKUETS BRAND BOOK より)

 

HOW IT WORKS

乳幼児期は、脳の急速な発達と非認知能力の基盤形成がなされる重要な時期です。この時期に、デザイナーが意図的に設計した美しいデザインの玩具で遊ぶことは、子どもの脳の発達を多角的に促進する可能性があります。デザイン性の高い玩具は、子どもの美的感覚を刺激し、空間認識能力や創造性を養います。また、動物を模したデザインは、子どもたちの愛着形成を促し、情緒的な安定をもたらすと考えられます。愛着形成は、子どもの社会性や共感性を育む上で重要な役割を果たします。さらに、デザイン玩具は、子どもの遊びを豊かにし、集中力や問題解決能力といった非認知能力の発達を促す可能性も示唆されています。非認知能力は、学力や将来の成功にも影響を与えると考えられており、乳幼児期におけるデザイン玩具の活用は、子どもの可能性を広げる上で有効な手段となり得ます。

ZOU
サイズ:494×233×H300mm
素材:PE(ポリエチレン)
カラー:グレー・オレンジ