「さまざまな仕掛けで無限の可能性を探る」
壁面やテーブルを埋め尽くす、カラフルなブロックの数々に目を奪われる相模幼稚園の「Bブロック研究所」。大胆にも、一つの教室を丸ごとブロックあそび専用の空間にリノベーションしたプロジェクトです。子どもたちが心の赴くままあそべるよう、部屋にはBブロックを豊富に収納した作業テーブルが置かれ、壁や床など部屋中どこにでも作品を作れる空間になっています。その他にも様々な仕掛けを組み込むことによって、ブロックあそびから無限の可能性を引き出すことのできる場となっています。あそんでいる子どもたちはもちろん、大人も子どもと一緒になって思う存分ブロックであそぶことのできる空間です。
Images
Production story
BACKGROUND
Bブロック研究所は、子どもたちが何かに集中して作業できる環境をつくりたいと考えていた相模幼稚園の園長先生が、子どもたちに大人気だったBブロックに着目したことではじまったプロジェクトです。教室をまるごとリノベーションし、園児たちが創造性を発揮して楽しく過ごせる空間が完成しました。
INSIGHT
Bブロックのピースはシンプルだからこそ使いやすく、創り出される作品には多様性があります。Bブロック研究所では、30,000ピースものブロックを導入することで、子どもたちの知的好奇心や非認知能力を養うことのできる贅沢な空間になりました。また部屋中にちりばめられた仕掛けにより、ブロックあそびから無限の可能性を引き出すことのできる場となっています。
SOLUTION
子どもたちが心の赴くままにあそべるよう、部屋にはBブロックを豊富に収納した作業テーブルが置かれ、壁や床など、教室のどこにでも作品が作れるようになっています。一部屋全部をブロックの部屋とすることで、制作途中の作品もそのまま置いておくことができ、何日もかけて今までは作り上げられなかった大きな作品づくりにもチャレンジできるようになりました。また仕掛けの一つとして、壁には映像を映し出すプロジェクトマッピングを採用。手元のブロックを目の前の壁にはめ込むと映像が切り替わり、アニメーションが作動する仕組みになっています。
HOW IT WORKS
Bブロック研究所ができたことで、Bブロックに限らず普段のあそびや生活においても、子どもたちが自分の考えを言ったり、考えたりする機会が増えたそうです。研究所の作品が毎日変化するため保護者の方々の関心も高く、作品をきっかけに保護者との会話も増えたため、園生活にさらに活気が出ることとなりました。
DATA
「Bブロック研究所」
所在地:神奈川県藤沢市
設置年:2020年
クライアント:学校法人相模学園 相模幼稚園
施工:ジャクエツ
教材製作:ジャクエツ
2022 KIDS DESIGN AWARD